2015年03月06日

じいさんがお墓に入っちゃうの。ママちゃんの隣に。

じいさんが天使になってから、実家のあらゆるところで『ウサギ』を見つけた。
終活とばかりにどんどん物を捨てていたのに、ウサギだけは残っていて…

ママちゃんはウサギ年で、前歯2本だけが大きく目立っていたので、
ウサギ=ママちゃん
なのです。
自営業だったので、じいさんとママちゃんは二人三脚。
45年もの間、愚痴を言えばママちゃんがいて、弱音を吐けばママちゃんがいて。
帰ってくれば「おかえり!」と言ってくれた存在がいなくなるって、どれほど淋しいものか。チラリ想像するだけでも恐ろしい。

大量に物を捨てていたじいさんがポツンと残していった小さな菓子箱を見つけた。
遺言書の他に、捨てられないきっと宝物が入っていて、その中に私がママちゃんに宛てた手紙が入っていた。
『お母さんは難病だからいつ死んでもいいけど、悔いが残るとしたらあんたのこと』的な手紙に対するお返事。
『いつ死んでもいいなんて言わず、1日でも長く生きて下さい。1回でも多く誕生日を祝わせて下さい』。
そんな手紙を大切にじいさんが取っておいてくれた、ってことは
「嬉しかったんだよ!」と姉は言った。
嬉しかったんじゃなく、
それはじいさんにとっても大切な想いだったんじゃないかな?
…うまく言えないけれど。

納骨なんて坊主の稼ぎだ。
死んだら何も残らないんだ。
儀式もお墓も残された人の為にある。

けど、
一緒のお墓に入るんだね。
位牌も夫婦位牌にしたからね。

てな訳で、8日(日)はお休み&7日(土)もちょいとしか営業できません。


Matulikomatulika33 at 13:44│コメント(0)トラックバック(0)

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