2019年06月25日

月曜日の休みは、週に1度の湯船に浸かる日。
風呂に入ろうとしたら、足の長い蜘蛛が浴槽のふちにいた。
蜘蛛は益虫なので特に問題なし。

ぬるめの湯にゆっくり浸かりながら、
パパは大丈夫だろうか、と思う。

サイダーバがまた今日からお休みだ。
パパはずっと風邪をひいていた。
いつだか4日間 お休みした。まだ最近のこと。
再開してからもずっとマスクをしたままのパパ。風邪はなかなか良くならず、今日は起き上がれなかったと推測する。
ガラガラの声で電話がきた。

「うん、わかったよ、お大事にしてちゃんと休んでね」

それからお休みの旨、貼り紙を作ってサイダーバに行くと、八百屋さんから野菜が届いていた。
しし唐、青唐辛子、じゃがいも、ニンニク。
どれも美味しそうな野菜。
これがここにあるってことは、やはり起き上がれなかったのだ。

去年の12月から風邪をひき、X'mas前に数日休み、お正月休みを挟んでもまだ体調は万全とは言えず、そのままインドに帰国し、向こうで発熱し寝ていたそう。
戻ってからはしばらく元気だったが、大きく体調を崩すと、若くても1年は弱るからな。

かくいう私も虚弱デブ力発揮。
1月と3月に寝込んだ。
1月は胃腸炎、3月は風邪。
で、昨夜また腹痛に見舞われた。
アイスを2つ食べただけなのに。
(2つ!!)

これからの季節、また体調との闘いとなる。夏場も激しい腹痛、もしくは食欲不振。

軒下に届いている野菜をどうするか パパにまた電話をすると、
あとで店に行くという。
ゴミも出さなきゃいけないし、と。

雨が降っていた。
パパの自宅を聞き、鍵を預かり、野菜を店に入れてゴミを出して、
とも思った。
が、何も言えなかった。
カウンターのあちら側は、入っちゃいけない領域。

悔しいだろうな、と思う。
なんで体が動かないのか。
体調不良ばかりで自分に腹が立つ。
で、それ以上に、ツラい。

私はもらっちゃう体質だ。
いきなりスピリチュアルな話になるが、人の念をもらっちゃう体質。
弟は単に見えちゃう体質なので、実家暮らしの高州マツリカの頃は、

「ただいまー」
「あ、おかえ…
  また後ろに誰かつけてきた!!」

なんてことがよくあった。

私は見えはしない。
見えて影くらい。
だが、そこにある念が誰のモノで、何を思ってそこにいるのか、
それが分かるから楽だった。

いきなり襲ってくる感情。
大切な友達のモノなら、メールしてお話をすればいい。それで安心してくれれば私も楽になる。
祓っていいモノなら拒絶すればいい。

ママちゃんが亡くなり、マッシュ店長の仏壇に手をあわせた時から、
その力はなくなった。
一時的なモノかと思ったが、あれから9年近く経つ。
いつも背中にいてくれたマッシュも、今はどこにいるのか分からない。

力が消えた理由はまったく分からないが、もしかしたら私が心を閉ざしているのかもしれないな。
認めたくない現実に、心を閉ざしてしまったのかも。

さておき、
パパの不調と私の不調。

結局やるのは『自分』だから、
「お店休んじゃいなよ」とも「早く風邪治してね」とも言えない。
店を休めば収入が減る。ギリギリまで頑張るしかない。
風邪を早く治したいのは、
そんなの山々。

何も言えない。
ただ祈るように

パパがんばれ!

そう思ってきた。

もらっちゃう体質の私の不調が、もしパパの不調と関係あって、
ツラさを分けてもらっているのだとしたら、
しっかり踏ん張って受け止めたいと思う。

そんなスピリチュアルな発想をしてしまうほど、
ホントどうにもならない。

皆さん、どうか一緒にパパの回復を祈って下さい。


浴槽のふちにいた蜘蛛、
よく見たら裏になって死んでいた。
風呂をあがり、掃除し、蜘蛛は排水口に消えていった。




Matulikomatulika33 at 00:20│つれづれ物語 │