2019年12月04日

弟が中学に進学した時、じいさんから

「ベルトをしろ!」

と言われたそう。

ズボンゆるそう? 、、、と不思議に思っていると、

「ケンカの時にベルトは鞭になる。拳に巻いて殴っても使える」。

末っ子長男ののんびりさんはポカンとしたらしい。

喧嘩上等!
とか、
ケンカするなら絶対勝て!
とかってクソバカな話ではなく、

どんな卑怯な手を使ってでも、自分の命は自分で守れ。

そんな教え。

小さい頃からじいさんの武勇伝はたくさん聞いた。
どうしても敵わなかった相手もいた。
土下座するふりをして、履いてた下駄で相手の向こうずね (膝小僧の下) を思いっきりぶっ叩いてやったらしい。
そこやられると足は動かなくなる。
で、舌出して逃げてやったらしい。

酔って愉快そうに喋るその手の話が私は好きだったので、ご飯を食べ終えても食卓にへばりついていた。
そんな訳で、ケンカの仕方は自然とシミュレーション出来ていて、だからベルトの話もポカンとはしない。

『自分の命は自分で守れ』

その流れで、空手を習った時期がある。
姉 高校生、私 中学生、弟 小学生。

日曜日に水元体育館で無料で教えてくれた先生は、
挨拶や礼儀を重んじ、

「学生の本分を尽くすこと!」

てのも、毎回始まる前に皆で正座して声にした。

教室の内容はまずは空手の『型』、型を重点的に教えてもらい、組手はその半分くらい。
当時から極真空手は有名で人気があり、
だからその日曜日の空手教室は地味な印象があったのだが、
物静かなその先生は、

こいつ強いだろうな。

間違いなくそんなにおいを漂わせていた。

教室が終わり、姉弟3人で下駄箱でもちくらしていた時、まだ空手着の先生が現れ、
「世の中でいちばん強いのは誰だと思う?」
と聞いてきた。
続けるように、

「バカだ」

そう答えを教えてくれた。

空手でもカンフーでも間合いを取ったりリズムがあり、ケンカでも、ある程度の加減を普通は考える。
が、バカはお構い無しに、力の限りに向かってくる。

「私でもバカには勝てない」

先生はそう言った。


トランプが
友人シンゾー (安倍) に
在日アメリカ軍の駐留経費の負担増を要求した。
いらないトウモロコシや、効かない抗がん剤等、言われるままに買っちゃうシンゾー。まるで飲んだ席での『今度◯◯行こう』くらいのノリで。
としか普通は思えない。

トランプやめないかな?
って友人が Twitter でつぶやいていて、安倍もな。
と思った。
なんでこいつらやめないんだろう、と考えた時、
『バカ最強』の話を思い出した。

日本もアメリカも、
とんでもねーの頭にしちゃったな。
大変よ、改めて言うけどさ。


Matulikomatulika33 at 16:58│